膝痛の鍼灸治療
膝痛の種類
日本の人口の約3分の1の方が何らかの膝痛を抱えていると言われています。
若林鍼灸院にも多くの膝の痛みで悩まれている方が来院されています。
膝の痛みを引き起こす疾患は様々ですが、代表的なものを列挙してみます。
①変形性膝関節症
加齢により関節軟骨が弱くなったところに、筋力低下、膝関節支える筋肉の筋力のアンバランス、肥満、遺伝的要因などが絡みあって、関節軟骨が摩耗してしまい、徐々に骨の変形をきたします。60代以上の方が多いですが、30代40代の方にも起こりうる疾患です。
②スポーツ障害や使い過ぎによる痛み
ランナー膝・ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎、腸脛靭帯炎、鵞足炎等)
③成長期の子供の膝痛
オスグッド・シュラッター病、ラーセン・ヨハンソン病、成長痛など。
④いわゆる「膝内障」
半月板損傷、靭帯損傷、棚障害など。
⑤外傷性膝部痛
スポーツや事故による骨折、脱臼、打撲、捻挫よるもの。
⑥膝関節リウマチ
関節リウマチによる膝の痛みと変形。
主に当院に扱うものは①~④になり、圧倒的に多いの①の変形性膝関節症、次に多いのが②のスポーツ障害と使い過ぎによる靭帯や筋肉の付着部(骨に筋肉がくっつく部位)の痛みです。
③のお子様の膝の痛みは受診される前に整形外科で一度診察されることをお勧めいたします。子供の膝痛も鍼灸が効果的なのですが、そもそも子供達が怖がって、あまり来院されません(笑)。お子様や若い患者さんの場合は、鍼灸以外の運動療法で効果を上げております。
④の膝内障については、整形外科への受診が最優先ですが、鍼灸により治癒を早めることが可能です。
⑤⑥基本的には適応外となります。
具体的な鍼治療については、後日更新いたしますが、鍼治療だけなく「関節トレーニング(JTA療法)」という、筋力低下したサボり筋を狙って鍛える(促通させる)運動療法を併用し成果を上げております。